2006/09/01 (金) 15:45:44        [qwerty]
1958年4月 香月弘美

1958年4月1日午後6時半頃、旧宝塚劇場で行われていた花組4月
公演「宝塚春のおどり・花の中の子供たち」の公演中、月組の香月弘美
が死亡した。

せり出し装置───舞台下から出てきたり、逆に舞台下に消えてゆく
仕掛け───のシャフトに彼女が着ていた衣装の裾がはさまれ、
スカートを広げるために衣装に仕込まれていた薄い鋼のベルトによって
胴体を切断されたのだ。

ご存じの方も多いとは思うが、せり出し装置の動く速度は、
それほど速いものではない。
その、じわじわとしたスピードで死につつある恐怖は、
尋常の物ではなかったであろう。
鮮血に染まりながらゆっくりと胴体が切断されてゆく様を、
ただ黙って見ている事しかできなかった相手役・松嶋三那子は
ショックで数日間失踪したという。

皮肉な事にこの日の香月は「代役」であった。風邪をこじらせた同期生
(日夏友里)に休演を勧め、その代わりを自ら買って出ていたのだ。

その装置は途中で止められないのか(;´Д`)あわわわ