2006/09/05 (火) 06:34:40        [qwerty]
 女性数人のグループがパリに旅行へ行った時のことだった。
 表通りを少し外れたところにブティックが1件あるのを見つけて、寄って行こうということになった。
その店は、少し奥まったところにあるという立地と同様に、扱っている商品も地味めの垢抜けないものがほとんどで、
品揃えはさほどのものではなかった。それでも、グループのうちの1人は少し気になるものがあったらしく、他のメンバー
と別れて、もうしばらく店内を物色していくことにした。
 他のメンバーはにぎやかな表通りの店でウインドウショッピングを楽しんだ後、そろそろいいだろうと思い、
先ほどの店に向かった。すると、女性はすでにその店になく、店員が言うには(言葉の関係でコミュニケーションが
うまくいったとはいえないが)どうやら、少し前に店を出て行ったらしい。
 みんなは「やれやれ仕方ないな」という反応はしたものの、夜になればホテルに帰るだろうと思い、さほど気にも留めず
にホテルに引き上げていった。ところが、その女性は夜になってもホテルに戻ってこなかった。さすがに心配になって、
朝を待って地元の警察に通報をした。それでも一行のパリ滞在中に行方不明の女性は見つからず、皆は後ろ髪を惹かれる思いで帰国の途についた。
 その後分かった話によると、問題のブティックがらみで行方不明になる人が以前から数名いたらしい。その人たちの行方
についてはっきりしたことは分からないが、一説によると薬物を注射されたあと、人身売買のマーケットに流されていくの
だという。そのあとは、裏世界で慰み物にされたり、挙句に密売用に臓器を抜き取られてしまうとも言われている。