2005/05/07 (土) 15:40:44        [qwerty]
リチャード・ニクソン(1913-1994)元アメリカ大統領が、1972年の歴史的な中
国訪問当時、周恩来(1898-1976)元中国総理に、李承晩元大統領が朝鮮戦争当
時に北進統一が挫折すると自分の前で涙を流したエピソードを話したことが
明らかとなった。 

 6日アメリカコロラド大学で「1972年 米中和解の韓国アイロニー」論文で
博士号 (国際政治)を受けた少壮政治学者の金テワン氏(37)は、2003年5月30
日に秘密解除された米国立文書保管所のニクソン・周恩来北京会談の記録を
引用し、 
このような事実を公開した。 

この論文によれば、1972年2月23日午後2時から4時間の間北京迎賓館で開かれ
たこの会談で、ニクソンは朝鮮半島平和統一方法を問うた周恩来の質問に 
「副大統領だった1953年に李承晩大統領に会って 
『アメリカは北進に同意しないし、韓国が単独で北進に固執したらこれを助
けない』 
というアイゼンハワー大統領の意志を伝えると、李承晩元大統領が涙を流し
たことを記憶している。朝鮮人たちは、南と北のどちらも感性的に衝動的な
国民だ」 
と述べた。 
ニクソンはまた、 
「(アメリカと中国)二つの国の間で朝鮮半島が紛争の現場になったら、愚か
で途方もないことになること。絶対に(同じような事が)また起こらないよう
にしなければならないし、周恩来総理と私がこれを阻むことができるように
お互い努力していると思う」 
と言ったという。 

 周恩来は 
「問題は韓国と北朝鮮がお互いに接触するようにすること」 
と述べて対話促進を主張し、ニクソンも「赤十字会談や政治的接触のような
もの」と例を挙げて付け加えた. 
金氏は 
「ニクソンと周恩来は、朝鮮民族は余りに感情的で、強大国の指導を受けな
ければならないという見解で一致した。 
このような合意を通じてアメリカと中国は、韓国と北朝鮮が朝鮮戦争のよう
な『愚かな』戦争をまた起こすことができないよう、南北が朝鮮半島での緊
張を緩和し南北対話を始めるように圧力を加えた」 
と言った。