> 2006/10/09 (月) 08:04:58 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> 『今物語』「はこの不始末」より
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> もれもれ説法
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> ある説経師の僧が、説法を頼まれて出かけていった。
> 普段以上に尊く説法しようと張り切っていたのに、急に大便がしたくなった。便意が
> どんどん切迫してくるので、もう何もかも大急ぎで済ませ、お布施も受け取らないで退出した。
> 家に帰り、履物を脱ぎ散らして便所に駆け込んでみると、出るのは屁ばかりで、大便は出なかった。
> 僧は、『こうとわかっていたら高座で我慢して、ちゃんと説経するんだったのになあ』と激しく後悔した。
> 翌日、また人に頼まれて説法に出かけた。
> すると、またもや大便がしたくなった。『いや、これは屁なんだから』と思って我慢し
> 続け、ちょっと姿勢を正すようにした瞬間、まぎれもない大便をどっと洩らしてしまった。
> 僧はどうしようもなくなって、
> 「いやあ、どうも。昨日はウンコだと思ったら屁でしたが、今日は屁だと思ったら ウンコでしたよ。どうもどうも」
> と言いながら、その場を逃げ出した。
> 走り去る僧の袴の裾から大便が垂れ出て、説法の堂内はたいへん汚らしくなった。
> 聴衆は、鼻を押さえて呆れるばかりであった。
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> あやしい古典文学 No.378
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あのサイトは面白いお話がいっぱいあって好きだ(;´Д`)
参考:2006/10/09(月)08時02分53秒