鳥たちと、イシュトリのなかにあった綾人の最後のイメージがいっしょにな って、綾人はイメージの中で翼を広げます。彼が世界を調律するとき、彼も また世界に共鳴するよう自らを調律して、自分が自分であること、それに、 これからも生きていくこと、幸せになろうとしていること、好きな人を好き になることを高らかに世界に歌いかけるのです。自己責任に目覚め、自分の 未来は自分で掴もうと決心したとき、かれは幼年期を終えるのです。