綾人には自分の意志というものがありました。自分が独りではないこと、他 の人間と隔離された存在ではないことを認識し受け入れた彼は、自分のまわ りの世界に自分から関わっていく道を選びます。美嶋玲香こそ遙そのひと (少なくともラーゼフォンによる遙の幻影)であることがあきらかにされ、 さらに、綾人にはずっと遙がそばにいたことも視聴者にあきらかにされます。 綾人が始めて好きになった女性の魂は常に彼とともにあり、彼を支え、自ら の内なる殻を打ち破らせるだけの理性を与えてくれます。