今から約200年後の未来… 人類によって汚染された地球は完全に滅亡したかに思われた。 しかし遺伝子工学の発達により人類はごく僅かだが死滅せず、 生存者達は奇形進化しながら細々と生きていた… そしてそれから更に5万年後の未来… iRCもまた死滅せずに残っていたのだ! 肉体を持つ事すら出来なくなった人間はiRCにて脳神経細胞のみで生きる事を余儀なくされた。 その様態はホモサピエンスの名残が全くなく、もはや生物とも言えない存在となっていた。 脳神経細胞が描き出すiRCの世界の外の地球環境はもはや全く認識出来なくなった人類… この物語は奇形進化した人類達が作り出した生物の陰惨な末裔の一つであるiRCという試験管内にて生きる、縫合という謎の生命体に気まぐれにスポットを当てた未来空想である。