2006/11/06 (月) 00:06:33        [qwerty]
リーマン「日曜よ、なぜそんなに怯えて顔を隠しているのか?」
日曜「リーマンさん、月曜が見えないの?
   冠をかぶって尻尾を垂らした月曜が見えないの?」
リーマン「日曜よ、それは霧がたなびいているのだ」
月曜「可愛い日曜よ、おいで、
   わしと一緒に面白い遊びをしよう。
   岸辺には色とりどりに沢山の花が咲いてるし、
   わしの母さんは黄金色の服を沢山持っておるよ」
日曜「リーマンさん、月曜が僕に色々な約束を囁いているよ、
   リーマンさんには聞こえないの?
リーマン「落ち着くのだ、日曜よ、
   それは風で枯れ葉がざわめいているのだ」
月曜「楽しい日曜よ、わしと一緒に行こう、
   わしの娘たちがお前と遊んでくれるよ、
   娘たちは夜通し輪舞して、
   お前を揺り動かし、歌いながら寝かせてくれるよ」
日曜「リーマンさん、そこの暗闇の中に立っている、
   月曜の娘たちが見えないの」
リーマン「日曜よ、よく見えるよ、
   あれは古い柳の木が灰色に見えているだけだよ」
月曜「わしはお前が好きだ。
   その美しい姿が欲しくてならないのだ。
   どうしても嫌がるのなら、
   もう腕ずくで連れて行くまでだ」
日曜「リーマンさん、リーマンさん、月曜が僕を掴んで離さないよ、
   月曜が僕をひどい目にあわせようとしている」

リーマンは恐怖におののき、飛ぶように馬を走らせた。
呻く日曜を抱えて、やっと我が家に辿り着いたが、
腕の中で日曜は息絶えていた。