> 2006/11/12 (日) 23:46:27 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> 許してください…もう殴らないでええええ!ひぎぃぃ
> ごめんなさい、本当はあたし、友達1人もいないんです
> 学校では、お弁当にツバ吐きかけられる
> 教科書を破かれてトイレに捨てられる
> 上履きは犬のウンチまみれにされる
> 先生に当てられても答えられないので授業では1人だけ順番飛ばされる
> 1回10円でみんなに輪姦されて毎日精液便所状態・・・
> キョンも有希もみくるちゃんも本当はいない、脳内友達です
> あたしには1人も友達なんていない、アニメでの出来事は全部あたしの妄想よ!
(――ポニーテール似合ってるぜ……と。
いやー私可愛い! キョン格好良い! 団長の面目躍如だね♪)
物語は最高のテンションを迎えていた。涼宮ハルヒの大活躍を、
キョン他SOS団メンバーは 感嘆と羨望の眼差しで見つめる。彼女
は最高の団長だった。
キーンコーンカーンコーン。
そこで、チャイムの音。私を現実へ引き戻す目覚めの鐘。
教室に入ってきた先生が教壇に上がる。
「それじゃ、みなさん。自己紹介お願いしますね」
「ただの人間には興味ありません!この中に・・・・・」
勢いよく返事をしてしまった。その直後、私は自分の大失態に気付く。
周囲の級友からの、当惑の目。凍り付く空間。
「……きりーつ、礼!」
その静寂を破ったのは、私の前の席。キョンの号令だった。
一瞬、彼と目が合った。キョンは、私を冷たい目で一瞥する。
――何寝ぼけてんだ? この電波女。
そうとでも言いたげな目で。
そうだった。私は団長じゃない。団長は鶴屋。私が団長なのは、
今さっきまで 勉強そっちのけで書いていた、このノートの中でだけ。
「さー! 今日もめがっさ部活だね!」
嫌になるくらい騒がしい声が、教室内に響き渡る。
その声に応じて、有希が。みくるが。一樹が。……キョンが。
”団長”の元へ集合する。
楽しい部活が、今日も始まる。見えない壁を隔てた向こうで。
私は教科書やノートをカバンにしまい、目立たないように席を
立つ。のそのそと教室の戸へ歩いていき、外へ出ても、誰も私
の動向に興味など持たない。
惨めな気分には慣れた。だって、私にはこのノートがあるから。
このノートの中での北高は、あの部活なんかより何倍も何十倍も
楽しいんだから。
そう思うのに。校舎を出て、校庭を横切る間もまだ聞こえる
教室内の喧噪に、思わず耳を塞いでしまう。
あれは、私とは関係のないこと。別の世界での出来事。そう
わかっているはずなのに…。
不必要なくらい長い距離、耳を塞いだまま歩いて。家までの
道のりの半分も来た所で、手を離す。
そこに飛び込んできたのは、不愉快な曇り空、憂鬱な雨音。
――そうだ。このノートの名前は、涼宮ハルヒの憂鬱にしよう。
不意に、私は、そう思いついた。
参考:2006/11/12(日)23時38分28秒