2006/11/19 (日) 09:00:50 ◆ ▼ ◇ [qwerty]死んだ父親が3人の息子に遺したのは、11頭のロバと次のような遺言だけだった。
「1/2は長男に、1/4は次男に、1/6は三男に」と。3人は頭を捻るが、どうしても
ロバを殺さなければならない。どうしたものかと困っていたところへ、
1頭のロバをつれた賢者が現れた。3人は、彼に相談をすることにした。
賢者は、話を聞くと、こう答えた。「私のロバを差し上げよう。すると12頭になる。
これで分配できよう」と。3人は喜んで計算をし、12頭の1/2の6頭を長男が、
1/4の3頭を次男が、1/6の2頭を三男が手にした。すると、6+3+2=11頭であるため、
1頭が余ってしまう。そこで、その1頭をお礼に賢者に返すことにした。
賢者は、黙って微笑み、去っていったという。
1/2+1/4+1/6=6/12+3/12+2/12=11/12であり、もともと、3人の取り分を
合わせても1にならない。父の遺言どおりに11頭を分けると、長男は、11×1/2=5.5頭、
次男は11×1/4=2.75頭、三男は11×1/6=1.833頭となり、11×1/12=0.917頭が余る。
賢者の提案で、3人ともが得をしたことになるが、これは、父が指定しなかった遺言の残りの1/12を、
3人が、6:3:2で分配した結果である。比率だけは遺言どおりだが、3人とも、
遺言を守らなかったことは確かだ。,