昭和20年、雑草が生える頃だから終戦まで間がない頃でしたでしょう。 年配の召集兵が除草作業をやっていました。 彼らの私達に対する態度や言葉遣いは決して上級者に対するものではありませんでした。 坊や扱いです。それはそうでしょう等級は2つ上でも20幾つも年下に接するのですから。 彼らは古い昔私達以上の軍歴を体験しているのです。 ところが、中にはまじめな人もいました。 外出時海軍共済の休憩所に入って行ったらおっさん兵の一人が席を立って挙手の敬 礼をするのです。 答礼というものを始めてしました。 多分私くらいの息子のいるお父さんなのだろうな!