ブロッコリー<2706.Q>は今２月期に黒字転換し、
来期以降の成長を目指す計画だ。
　萌（も）え、オンラインゲーム関連ということで、
同社株は４月に急騰し、２００円台から年初来高値９８５円まで上げた。
しかし、実際の業績は前０５年２月期まで３期連続で赤字決算と苦しい状況に
ある。
「今期から１～２年で急騰した株価にふさわしい会社にしたい」（木谷高明社長）という。
　同社はアニメ、ゲームグッズ専門店「ゲーマーズ」の店舗展開および
自社開発キャラクターを中心としたカードゲーム、グッズなどの商品展開を
手掛ける。今期は連結売上高８５億８３００万円（前期８５億３３００万円）、
経常損益５０００万円の黒字（同３億９２００万円の赤字）、
最終損益２０００万円の黒字（同４億７８００万円の赤字）と、
４期ぶり黒字決算を目指す。
　ゲーマーズは秋葉原本店を中心に売上好調で、今期の既存店売上高は
全２２店で前期比２％増、本店は１０％増を見込む。特に本店では外国人客が
増えるなど、全体的に来店客数が増加している。
また、パソコンゲーム、カードゲーム開発に注力し下期に有力製品を投入する
ほか、メディアミックス展開も推進する。
それと同時に、販管費削減に取り組み、黒字確保を図る構えだ。
　一方、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765.OJ> と共同で、
新オンラインゲーム「エミル・クロニクル・オンライン」を開発、
夏からβサービス（お試し版）を開始する予定だ。今年末か来年早々に
有料化し、来期以降に収益化するとみられる。
　４月の急騰後は下落し、当面の株価は軟調展開が続く見通し。
今後、業績好転の兆候が表れれば、改めて買われることになりそうだ。

   ［ 株式新聞ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］ 
                              提供：（株）株式新聞社    (2005-05-11 08:55) 


改めて買われることになりそうだ。