> 2006/11/25 (土) 23:16:00 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> 狂犬病になると水を怖がるのは何でよ?(;´Д`)
狂犬病ウイルスは、主に発病動物に噛まれ、唾液中に排出されるウイルスが
傷口より体内に侵入することにより伝播されます。
体内に侵入したウイルスは、末梢神経を介して中枢神経組織に達し、
そこで大量に増えてさらに各神経組織へ伝わり、唾液腺で増殖します。
発病した人や動物は咽喉頭の麻痺により唾液を飲み込むことが出来ず、
結果としてウイルスは唾液と共に体外に排泄されることになります。
潜伏期間は、長く一定せず平均で1~2ヶ月を要しますが、
時には7年間の例も人で報告されています。発病すると、物事に極めて過敏になり、
狂躁状態となって、動物では目の前にあるもの全てに噛みつくことになります(狂躁型)。
その後、全身麻痺が起こり、最後は昏睡状態になって死亡します。
発病後終始麻痺状態の動物も15~20%認められます(麻痺型)。
図3は、タイで撮影した狂躁状態の発病犬です。他の動物や人も基本的には犬と
ほぼ同じ経過で発病死します。豚や馬では狂躁型が、牛では麻痺型が多く認められます。
人は、水を飲む時に、その刺激で咽喉頭や全身の痙縮が起こり苦痛で水が飲めないことから「恐水症」とも呼ばれています。
参考:2006/11/25(土)23時02分00秒