>  2006/11/27 (月) 03:25:50        [qwerty]
> > こんな時間に長文書いてるような奴もどうかしてるよ(;´Д`)ぶっちゃけ
> 長文なんてこんな時間にしか書こうとは思わないよ(;´Д`)
> 人間、暇だとどこまでもいける

肉の紹介で新しい仕事が入った。肉が言うには童貞の財布をさらうような単純なシノギだという。
私としてもここしばらく大した仕事はしていない。とりあえず懐具合と要相談と言ったところだ。
肉に指定された住所に向かう。日が暮れればパンパンに絡め取られそうな繁華街にそのビルはあった。
インターホンを押すとやたら女ぶった女の声がした。生天目の紹介で来た猪口だと言うと、
会員商法のキャッチコールのような声の女が言った。
「開けとくから入りな」
その事務所のドアを開くと篭った空気が流れでた。すえた老人の体臭のような強烈なやつだ。
今時ドヤ街でもなけりゃこんな臭いも嗅げはしない。
おう、こっちだ。と声がするほうに行くと、ああ!なんて事だ。
奥間の窓縁でウェイトトレーニングをしている汗だくの大女があの声の主だった。
「おたく、相当出来るらしいが」
奴が言った。手にした10kgのダンベルをこれ見よがしにして、ニヤニヤと私を値踏みするように見つめた。
実に不快だった。
「どうも何か勘違いをしているようだね。あんたは」私は言った。
「声優は腕力じゃない」
奴がふふ、と鼻で笑って言った。
「仕事が出来るかどうか、試しは要るだろうと思ってさ」
いかにも好色そうな、脂ぎった目を剥いて彼女が近づいてきた。
冗談じゃない!たかがチンケなシノギで、こんな怪物の相手などしていられるものか。
「おたくはどうも性急だな。それに礼儀に欠く。名前くらい名乗ってもいいだろう?」
私は冷や汗を隠すために、さも投げやりなふうをして目線を外した。
奴はすこし小難しい顔をして、「そいつは失礼。あたしは清水香里という」
なるほどこいつが大清水という訳だ。話に違わず、たしかにでかい。
奴はダンベルを投げ捨てるとニヤリ、と不気味に微笑みかけた。
私はアゴを触った。私はアゴに触ると全能感を取り戻した。
そうだ大丈夫だとも、この頼りになるナイフさえあれば私は自信を失ったりはしない。
奴の拳より先に、腸を引き出してやる。
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このあと豪腕伊藤静が猛威を振るうよ(;´Д`)またね

貴殿はいつになったらこの話の続きを書いてくれるのさ?(;´Д`)待ってるのに…

参考:2006/11/27(月)03時16分01秒