トヨタの米ハイブリッド技術責任者が死去－操縦中の小型機が墜落

11月26日（ブルームバーグ）：トヨタ自動車のハイブリッド車技術責任者の
デービッド・Ｗ・ハーマンス氏が26日、操縦していた小型機が太平洋に墜落し、
死去した。59歳だった。

　パイロット免許を持つ同氏は、カリフォルニア州ロングビーチで曲芸飛行の
演技中だった。同氏の小型機は現地時間午後１時20分ごろに墜落した。
トヨタの広報担当者マイク・マイケルズ氏が26日、明らかにした。
詳細に関する米当局への電話取材への応答は得られていない。

　米ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）に26年在籍したハーマンス氏は1991 年に、
トヨタ車のエンジンが連邦およびカリフォルニア州の排ガス規制に
適合しているかどうかを評価する担当者としてトヨタの米部門に加わった。
2000年にはガソリンと電気モーターを併用して走るハイブリッド車
エンジニアの北米責任者となった。

　マイケルズ氏は、ハーマンス氏は「間違いなく、ハイブリッド車に関する
米国随一の権威者だった」として、同氏の死去は「トヨタと自動車業界全体にとって、
甚大な損失だ」と述べた。