2006/12/19 (火) 13:36:01        [qwerty]
「科学論の展開―科学と呼ばれているのは何なのか?」って本の一部分で
ずっと気に掛かってる所があるんだけど、ちょいと相談に乗ってくれ

例えば…なんでも良いけど容器に入った水の温度を温度計で測るよね?
…ひとまず今は水温の変化については考慮しないで18度だったとする
これが水温を科学的に測るということに関する帰納的な手続きであり
科学の帰納観測には、上記の例で言うと温度計で水温が測れるという知識が必要
という風に記されてたんだけどどうも俺はここが引っ掛かるんだよな(;´Д`)

反証主義的に取り扱ってみると
・水温は18度である
→反証可能
なのは分るけど
・温度計は18度を指している時、水温は18度である
→これも反証が可能だよね(;´Д`)
単純に考えて温度計で沸騰したお湯か氷を測ってみて
100度、または0度から著しく違う場所を示していたら
その温度計は壊れていることになる

つまり上記の例で言えば「温度計は正確だ」
っていう前提条件が必要なわけで
そこから温度計は18度を指している→水温は18度である
という結論が導き出される訳だから
1)温度計は18度の時目盛りは18度を指す
2)この水に温度計を入れると18度を指す
→水温は18度である
っていう三段論法なんじゃないか??(;´Д`)

別に今現在行われている科学の手続きに問題があるって言いたい訳じゃなくて
科学で「帰納観測」とされているものは、形式学上では演繹的に行われてる
って事なの?(;´Д`)そこがずっと引っ掛かっちゃってる

その例で温度計が正確かどうかを考慮する必要はないとも考えられるけど
あくまで実践的な科学論の話なんだからどうも気に掛かるんだよね…
上に書いたとおり水温が18度あると計測できるのは自明として良いと思うけど
(正確には水に温度計を入れることで水温が変わるから水温を測ることは不可能らしいけど)
実践的な科学の定義として考えても温度計が水温を測れるかどうかまでは言及しないの?(;´Д`)??
ここが良く分らんのです…