富野 「エルガイムについてこれだけは絶対に組み込むなと言ったものが
一つだけあって、それは最後までぼくが認めなかったので永野君の
怒りを買ったということはありました。
エルガイムの頭の部分に女の子が入っているという設定、
それはだめだ、と使わなかったのです。」
-それはなぜだめだったんですか、富野さんとしては。
富野 単純な話で、ぼくは動物と何か機械的なものが共合するということは生理的に許せないのです。
-たとえば、『エヴァンゲリオン』に対して富野さんは批判的でしたが、そういう生理的なところが理由だったのでしょうか。
富野 「もちろんです。そういうことを混在させて気がすんでいるというのは
尋常じゃないと感じます。病院に入れ、と、それだけのことです。