> > 何十年と、只ひたすらに年賀状を郵便受けへ届けてきたこの男の、 > > すっかり軽くなった自転車のペダルと比例するように新年の朝日に > > 照らされた笑顔は彼が働き出してから久しく絶えていたものだった。 > もっと一行目を悲愴に描いてほしい(;´Д`) > いつ終わるかもわからない配達の仕事に精神がすり減らされてる感じがいい どぶ川にたゆたう無数の年賀状を見つめ、男はしでかした事の大きさに しばし青ざめた。華やかに印刷された知らない家族の写真の、母に抱かれた 幼児の視線はもう一度ゆらりとしたあと、徐々に濃緑の水底へと沈んでいった。 参考:2007/01/01(月)11時13分03秒