派遣労働の闇】 「いわゆるピンハネ労働。結婚もできぬ若者を大量生産」 ルポライター、語る ・35年前、ルポライターの鎌田慧さん(67)は八幡製鉄所の東田高炉で働いた。 「洞海湾の公害が大問題になりましてね、70年に取材に来た。そのとき知り合った書記に 『新日鉄で働きたい』と持ちかけたら、八幡の『労働下宿』を紹介してくれたんです」 労働下宿とは、宿と飯と日雇い仕事を提供するタコ部屋だ。 「いわゆるピンハネ労働。いまの派遣・請負労働の原型です。戦後GHQは暴力支配の温床 だとして労働者派遣事業を禁止したのに、しぶとく生き残った。いま、それが復活しています。 人材バンクとかアウトソーシングとか美しい名前で。供給源は昔は失業者、現代はフリーターでしょう」