おざなりさんは最近ビッグバン理論の致命的な欠点を発見し、 ビッグバン理論に代わる新たな宇宙観「おざなり宇宙論」を提唱しているらしいよ それによると、宇宙には始めも終わりもなく、あらゆるものが おざなっている状態として定義されるということで、おざなることこそ 宇宙全体のエネルギーを最大限に吸収する理想的な生き方なんだって アインシュタインの重力場方程式に「おざなり定数」と呼ばれる 係数を導入することによって、宇宙が気分によって膨張したり 収縮したりする気まぐれな存在であり、たいていの場合は、まるで 寝転がっている人間のように無気力にゴロリゴロリと現在の状態を 維持している存在であることが証明されるらしい もうすぐ発行される「ネイチャー」に、最新論文「おざなり宇宙論 またはわたしは如何にしてムラを捨てて新宿を愛するようになったか」が 掲載される予定らしいよ