2007/01/17 (水) 04:55:03        [qwerty]
毎年、こんな強い風の吹く季節は、遠くの国の砂漠から、風に乗って黄色い砂がやってくるんだよって、
あの人は、あたしの手をとって、そう教えてくれた。
ほんのちょっぴりだけ舐めた指先には、きらっと光る、金色の砂が、一粒、付いていた。
あれから毎年、こんな風の吹く日は、こうして、家の前に立って、独り、ぼーっと待ってしまいます。