2007/01/17 (水) 04:56:15        [qwerty]
あの人、あたしのお祖父さんは、町で、ちょっぴり有名な、発明王だったの。
あたしはいつも、優しいジジが大好きで、ラボに入り浸ってたっけ。
いつも着ているちょっぴり油の付いた繋ぎも、長く伸ばしてる真っ白なおひげも、
笑うと、シワいっぱいのほっぺも、みーんな大好きで、いつも、ジジに纏わり付いてたの。
あたしが初めてメカに触ったのは、ジジのラボだった。
「これなら、好きに弄っていいよ」って、貰ったガラクタを、組み立てたり、壊したり。
色々弄って遊んでるうちに、メカが動き出すようになったの。
「こりゃぁ、案外才能あるかもしれん。」「すごいなぁ。鈴凛。」
ジジとアニキにいっぺんに褒められて、とっても幸せ。
大好きなアニキの手、シワシワだけど、素敵なジジの手。
それが遠くて遥かな、優しい思い出。