2007/01/17 (水) 04:59:58        [qwerty]
「ジジ…。あたし、来てくれないと…、涙がでちゃうよ。」
「あっ!」
「アニキ!」
「鈴。これからは、ジジの代わりに、僕が鈴をみてやるからな。」
アニキは、あたしがこうして待ってるわけを、まるで知らないみたいに、笑ってくれる。
「えへっ。今日はね、ちょーっと特別な研究の、資金援助をしてもらおうかと思って、アニキが来るのを見張ってたんだぁ。」
「ひひっ。あははっ。」
あたしは、アニキが逃げない内に、せかして、ラボへと連れ込んじゃった。
そしてね、聞こえないくらい小さな声で、これだけは言ったのよ。
「アニキ、来てくれてありがとね。」
アニキ、聞こえたかな。