世界がハルヒを中心にして回り出してからおよそ3ヶ月 の月日が経った。あの頃は小説を買い漁ることに夢中になり 毎週最高画質で録画することだけを目指した。そして、 ひたすらハルヒを楽しんだ。ハルヒは常に傍らにあった。 ハルヒはどんなときも俺の心の中心にあった。ハルヒは本当に多くのものを 授けてくれた。脆くことの喜び、メガネを取られることの悲しみ、真なる勝利を 願う同士、その都度立ちはばかる試練(オOンジOンジ・アOさらにミOチル)を与えてくれた。 ピーク 最高潮に達して以来、「ハルヒ、好きですか?」と問われても「好きだよ。」 とは素直に言えない自分がいた。世界の全てを取り込み一人歩きを始めた 彼女に大きな感動を覚えながらも、出逢った頃に抱いていた瑞々しい感情は 失われていった。