> 2007/03/11 (日) 15:07:43 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> プレーヤーであり主人公は10代の男女混合アイドルユニットのプロデューサー。
> この子達を一流のアイドルにしようと熱意満々。
> しかし10代の男と女だから当然好きや嫌いやでセックスバンバンだったり酒タバコもバンバンだったりする。
> それを上手くまとめるために時には注意をしたりするがそれが原因で嫌われてしまう。
> やる気だけが空回り。
> メンバーに嫌われながらも職務を全うしようとする主人公。
> しかしメンバーは言うことを聞いてくれない。悩む主人公。
> そんな中、遂にセックス酒タバコバンバンがマスコミに漏れる。
> メンバーをかばい責任を取ってプロデューサーを辞める主人公。
> しかし、それだけでは世間の批判はかわせず、結局アイドルユニットは解散。
> 泣きながらメンバーに詫びる主人公。しかしメンバーはどこか白けた雰囲気。
> 特に惜別の挨拶も無しに全員散り散りに去っていく。
> 所詮こんなものなのか・・・一人残された部屋でうなだれる主人公。
> 主人公は事務所を解雇されアルバイトで生計をたてるようになる。
> それから3年の月日が経った日の事。
> 夜勤のコンビニバイト中に事務所のテレビから聞こえた懐かしい音楽。あのアイドルユニットのデビュー曲だ。
> ハッとしてテレビに視線を移す。テレビ画面に映る人たち。
> みんな成長し精悍な顔になっている・・・が忘れるわけがない、あの子達だ。
> 全員いる!全員が揃ってテレビに出ていた。
> その番組はいわゆる「あの人は今」的な番組で、
> そこに出ているという事は、やはり彼らはもう過去の人として認識されているのだろうけれど、
> どでかいスキャンダルを起こした彼らがテレビの場に復帰できた事は奇跡のような事だった。
> 表現できない感情で震える自分を抑えテレビに食い入る主人公。
> (みんな笑ってる。みんな元気なのか、よかった)
> 深夜のコンビニでひとり呟く。
> テレビ番組は一通り彼らの活躍を紹介しそして核心へと向かっていった。
> 「あの事件」
> 神妙な顔つきになるかつてのアイドルユニットメンバー。各々が反省の弁を述べる。
> テレビ局が書いた脚本どおりなのかもしれない、本心ではないのかもしれない。
> でも主人公にとっては十分であった。
> 彼らは成長した。もしかしたら彼らはテレビの舞台に再び戻ることが出来るかもしれない。
> 本当に良かった。
> そう感慨深げに頷いていると、画面の中ではアイドルユニット時代のリーダー格の青年が立ち上がり、
> 「すみません、一言言わせて下さい」と司会者に断りを入れた後、立ち上がって訥々と話し始めた。
> 「当時のプロデューサーだった(主人公名)さん。このテレビを見ているかわかりませんが、
> あなたには絶対に言わなくてはならない言葉があります」
> 突然自分の事を言われ、どきりとしつつ、何だろうか、と主人公は画面を見つめた。
> 「当時、俺たちはあなたに反発してばっかりだった。
> 俺たちの事を思って叱ってくれても聞く耳なんか持たなかった」
> 「でも、そんな俺たちを最後にはかばってくれた」
> 「あの時の俺たちはあなたの愛情がわからなかった。どんな気持ちで俺たちを叱ってくれたのか
> わからなかった」
> 「本当にごめんなさい。今どこにいるのですか、何をやっているのですか、会いたいです」
> 最後の言葉に合わせて、メンバー全員が立ち上がり、画面に向かって頭を垂れる。
> 主人公は、もう目から流れ落ちる涙を抑えられなかった。
> 「お前らはすごい、えらいよ・・。頑張れ・・」
> ぼろぼろと涙をこぼしながら呟く。
> 今はお客が来ないでくれよな、来てもレジなんて出来ないぞ、と心の中で呟きつつ、
> ただ嬉しい涙を流し続けた。
長文UZEEEEEEEEEEEEEEEEE
参考:2007/03/11(日)15時05分59秒