2007/04/07 (土) 15:27:35        [qwerty]
日本の若者は「働くこと」から卒業した

 予測その3。そもそも働くのが余計だと、日本人は思うようになる。
貯金せずに使おうと思っても欲しい物がそれほどないから、そもそも働くのをやめてしまう。 

 これは経済学的にはものすごく正しい。使うあてがないのに働くのはおかしい。
そんな人はノイローゼのようなものだ。昔の日本人は、そのようなノイローゼで突き動かされてきた。
「働け、貯金しろ、そうすれば何かいいことがある」と言われて育ったが、たいしていいことはなかった。 

 そういう社会観念から、日本の若者は卒業した。これは偉い。わたしたち昔の世代は、
日本の若者は怠け者になったと思っているかもしれない。だが、世界の歴史を見れば、
世界で一番金持ちになって外国に金を貸すようになった国は、働かなくなるのが当たり前なのだ。 

「もっと働いてまた貸そう」なんて、馬鹿げた話だ。貸せば貸すほど、やっかいごとが増える。
また借りたい人が「わたしにも貸してくれ」とやって来て、だいたい返してくれないのだ。 

 昔、日本は格差社会だった。金持ちと貧乏人とが、かなりはっきり分かれていた。
金持ちはたいてい地主で、そういう家には家訓があった。親類や友達など周りの人が金を借りにきたら
あげてしまいなさい、というものだ。 

 誰かが「100円貸してほしい」と言ってきたら、10円あげてしまいなさい。もし100円貸してしまったら、
なかなか返してもらえずにケンカになってしまう。それなら10円あげて「二度と来るな」と言う方が
よっぽどいい。今の若者はそうしたことが分かっているのではないか。