2007/04/28 (土) 01:12:59        [qwerty]
「プレゼントってものは普通包装してあるでしょ!当然の事しただけよっ・・・。」 

まぁ・・・たしかにプレゼントって物はだいたい包装してあるものだが、 
そもそも渡す本人が日常的に使っていたものをプレゼントするってのはかなりのレアケースなんだろうか。 
いや、そんなことより根本的におかしいだろ。なんというか。 

つーかこいつはもしかして包装紙だけをわざわざ買いに行ったのか? 
包装紙を売ってる店なんて聞いたことないから、 
大方近所のデパートの店員を脅してかっぱらってきたんだろうな。 

そう思ってくしゃくしゃになった包装紙を眺め、さてどこの店の包装紙だ?と店のマークを見回したが、 

なかった。店のマークも、特徴も。 
それにどこか、一般小売商などのものにしてはやけに包装紙にムラが目立つ。 

まさかこいつは、わざわざ包装紙とリボンを手作りしたのか? 

・・・聞いたらそっぽ向きそうなので、これは言わないでおくか。 


「・・・大学の同級生が財布をくれたのよ。だからそれはもういいの。あんたにあげるわ。」 

要するにいらないものを恵んであげますよってことか。 
フリーマーケットに売りに行くって選択やそのまま放置しておくって選択肢はないのかよ。 
俺ならたぶん捨ててるな。 

「けっこう使い込んであるけど、あんたのそのボロい財布よりはマシでしょ」 

お前に言われたくはねーな、と言いたいところだが実際俺の財布も年季が入ってるからな・・・ 
でも一応まだ使えるっちゃ使えるぞ。これでもけっこう愛着あるんだからな。 

「えっと・・・今まであんたには色々お金出してもらってたからさ。 
その・・・なんというかお礼よお礼。借りた恩はちゃんと返すのが義理人情の世界でしょ。」 

いつからSOS団は義理人情の世界になったんだよ、と思いつつ、 
俺のハルヒへの投資は金以外にも、睡眠時間とか平凡な生活の終焉とか色々あったな、 
お返しは財布1個で足りるもんじゃねーぜ、という気もするといえばするな。などと考えていた。 

「そのかわり、あんたの財布はあたしが預かっておくわよ!ちゃんとありがたくあたしの財布を使いなさい!」 

ああ、そういうことか。要するに俺の財布が欲しかったんだな、こいつは。 
そんな質のいいもんでもないが・・・こいつなりに何か考えがあるんだろう。 

ってことは大学の同級生が財布をくれたってのもたぶんデマカセだな。 

相変わらず素直じゃないヤツだ。