2007/04/28 (土) 01:18:13 ◆ ▼ ◇ [qwerty]「おっまーたせっ♪ってあれ、あんたが先に来るなんて珍しいじゃないの」
まぁな。朝から落ち着かなかったから集合時間の30分前にはここに来ていた。
さて、団長さん。一番最後に来た者は罰金、だな。昼飯代が浮いたぜ。
「んなっ、ちょ、キョンズルいわよあんた!まぁ・・・別にいいけど、今日・・・お弁当作ってきたから」
なんという桃色の図式なんだろうかこれは。
ハルヒの料理の腕前がたしかなのはクリスマスパーティの頃から周知の事実なので、これは期待できる。
ありがとな。
「お、お礼なんて別にいらないわよ!それよりも、一体どこに行くつもりなの?」
どこへ、か。詳しくは俺もわからないんだけどな。
とりあえず長門の指示通りに動くしかない。
「はぁ?詳しくわからないってなんなのよそれ。まぁ、たまにはあんたの行きたいところへ行ってもいいけどね」
なんとかハルヒに詳細を話さないように説明し、俺たちは隣町行きの電車に乗った。
「隣町って特に目立つような店も遊ぶようなとこもないわよねぇ、どこかあったかしら」
そんなこと言われても俺も詳しくは知らないし、
そもそも隣町には滅多に行くことなんてないから地理も分からん。
「・・・どうしよっかな、「あーん」ってのはベタよねぇ。うーん、キョンが・・喜ぶような」
ぼそぼそと小さい声でハルヒが何かつぶやいていたようなので、
「ん、なんか言ったか?」と聞いてみたが、
「んな、な、なんでもないわよ、なんでも!」とお茶を濁される。
気になる。これは気になる。
そんな会話をしているうちに、電車は隣町の駅へと到着した。
さて、ここからが本番だ。