2007/04/28 (土) 01:18:13        [qwerty]
「おっまーたせっ♪ってあれ、あんたが先に来るなんて珍しいじゃないの」 

まぁな。朝から落ち着かなかったから集合時間の30分前にはここに来ていた。 
さて、団長さん。一番最後に来た者は罰金、だな。昼飯代が浮いたぜ。 

「んなっ、ちょ、キョンズルいわよあんた!まぁ・・・別にいいけど、今日・・・お弁当作ってきたから」 

なんという桃色の図式なんだろうかこれは。 
ハルヒの料理の腕前がたしかなのはクリスマスパーティの頃から周知の事実なので、これは期待できる。 

ありがとな。 

「お、お礼なんて別にいらないわよ!それよりも、一体どこに行くつもりなの?」 

どこへ、か。詳しくは俺もわからないんだけどな。 
とりあえず長門の指示通りに動くしかない。 

「はぁ?詳しくわからないってなんなのよそれ。まぁ、たまにはあんたの行きたいところへ行ってもいいけどね」 



なんとかハルヒに詳細を話さないように説明し、俺たちは隣町行きの電車に乗った。 

「隣町って特に目立つような店も遊ぶようなとこもないわよねぇ、どこかあったかしら」 
そんなこと言われても俺も詳しくは知らないし、 
そもそも隣町には滅多に行くことなんてないから地理も分からん。 

「・・・どうしよっかな、「あーん」ってのはベタよねぇ。うーん、キョンが・・喜ぶような」 

ぼそぼそと小さい声でハルヒが何かつぶやいていたようなので、 
「ん、なんか言ったか?」と聞いてみたが、 

「んな、な、なんでもないわよ、なんでも!」とお茶を濁される。 
気になる。これは気になる。 

そんな会話をしているうちに、電車は隣町の駅へと到着した。 

さて、ここからが本番だ。