2007/04/28 (土) 01:18:53 ◆ ▼ ◇ [qwerty]とんでもないものが飛び出してくるとか、
異世界への扉が開くとか、何年か前へ遡行するとか、そんな予想をしていた。
中に入っていたのは、また封筒だった。
この中に過去と未来を繋ぐデバイスでも入ってんのか?
それとも、また別の場所に行って何かをしろという指令書でも入ってんのか?
なにが出てきても驚かない覚悟をもって開いた封筒の中には、
さらに小さな封筒が2つ入っていた。
そのうちひとつには、
「祝電 長門有希」 と書かれている。
封を開けて字面を読んでみると、短く1行でこんな言葉が書いてあった。
「子供が丈夫に育つ事を願う」
・・・・・っておい。
・・・そういうことかい。
「・・・なぁハルヒ、ここなんていう場所だか分かるか?」
俺はやれやれとした顔でため息混じりにハルヒに問いかける。
「え・・・あ、あんたが連れてきておいて・・・な、なに言ってんのよ・・・け、結婚式場でしょ・・・」
これは皮肉交じりなんだろうか、それとも、マジで祝福してるんだろうか・・・
掃除ロッカーの中で顛末を聞いていたとはいえ、的確な皮肉と言うかなんというか。
これは長門の意思なんだろうか。あえてこんなドッキリ作戦で皮肉を言おうと思ったんだろうか。
それにしても、長門。
お前はなかなか痛いところをついてくるな・・・。
終わり