2007/04/28 (土) 01:18:53        [qwerty]
とんでもないものが飛び出してくるとか、 
異世界への扉が開くとか、何年か前へ遡行するとか、そんな予想をしていた。 

中に入っていたのは、また封筒だった。 

この中に過去と未来を繋ぐデバイスでも入ってんのか? 
それとも、また別の場所に行って何かをしろという指令書でも入ってんのか? 

なにが出てきても驚かない覚悟をもって開いた封筒の中には、 
さらに小さな封筒が2つ入っていた。 

そのうちひとつには、 

「祝電 長門有希」 と書かれている。 

封を開けて字面を読んでみると、短く1行でこんな言葉が書いてあった。 


「子供が丈夫に育つ事を願う」 


・・・・・っておい。 

・・・そういうことかい。 

「・・・なぁハルヒ、ここなんていう場所だか分かるか?」 
俺はやれやれとした顔でため息混じりにハルヒに問いかける。 

「え・・・あ、あんたが連れてきておいて・・・な、なに言ってんのよ・・・け、結婚式場でしょ・・・」 

これは皮肉交じりなんだろうか、それとも、マジで祝福してるんだろうか・・・ 
掃除ロッカーの中で顛末を聞いていたとはいえ、的確な皮肉と言うかなんというか。 

これは長門の意思なんだろうか。あえてこんなドッキリ作戦で皮肉を言おうと思ったんだろうか。 
それにしても、長門。 

お前はなかなか痛いところをついてくるな・・・。 


終わり