2007/04/28 (土) 14:53:03        [qwerty]
電車で帰省していた時のこと。 
結構まんべんなく人が座っているくらいの乗車率で、私は優先席付近に立っ 
ていたのだが、貧血を起こしてしまい床にしゃがみこんだ。 

すると優先席に座っていた老夫婦の片方(おじいさん)が席を譲ってくれ 
た。私も最初は遠慮したが「わしは健康だけどアンタ具合悪そうだし、優先 
席はジジババの為だけのもんじゃないよ」と言って下さったし、おばあさん 
のほうも勧めて下さったので座らせてもらった。貧血が回復したら立つか移動しようと思いながら。 

で、しばらく座っていたら、とある停車駅でおばちゃん二人が乗ってきた。 
そのおばちゃん、暫く席を探して車内をうろついていたが、生憎満席だった 
らしくドアの方に戻ってきた。そしてドア付近に立ったまま喋り出したのだが 
その内容が丸聞こえ。「あの子老人立たせて座ってるわよ」「私たちだって 
立ってるのにねぇ」「これだから最近の若い子は……」と完全に私に文句を言っている。 
なんかいたたまれなくなって立とうとするも、まだ具合が悪くて立てそうに 
ない。私の様子に気付いたおばあさんが「いいのよ気にしないで」と言って下 
さるものの肩身の狭い思いをしてたら、おじいさんがキレた。 

おじいさんはそのおばちゃん二人に歩み寄って行って 
「確かにあの子は若いが、具合が悪いからわしが席を譲ったんだ。あんたら見 
た所座らなきゃいけないようなトシでも身体でもないだろうが。悪口言ってる 
暇があったら少し他人のこと考えたらどうだ」 
と穏やかだが説得力のある口調で窘めた。 

おばちゃん二人、最初は呆然とおじいさんを見ていたが、結局コソコソと車両を移っていった。 
戻ってきたおじいさんは、私に「あんなの気にする必要ないからね」と朗らかに笑っていた。 
こんな人と結婚できたおばあさんは幸せだと思った。