2007/05/10 (木) 19:09:22        [qwerty]
A男さんは、まじめで優しく、やや内気な青年です。小さいときから、両親に反
    抗することがなく、育てやすい子どもでした。受験勉強も一生懸命取り組んで、
    志望の大学に合格しました。1、2回生の頃はサークル活動やアルバイトをしてい
    ましたが、3回生になってからはそれらを辞めてしまい、6月くらいから大学をポ
    ツリポツリと休むようになりました。友人はいましたが深い付き合いはしていま
    せんでしたし、学業も意欲が沸かないためか、学校に行かずに自室でゴロゴロし
    ていることが増えました。昼すぎまで寝ているため、起きて食事をして動き始め
    るのは、午後3時くらいからになります。居間でTVやビデオを観たり、自室でゲ
    ームをしたり、本を読んだりすることが中心です。そうしながら、「自分はいっ
    たい、何をしたいんだろう」「こんな自分を親はどう思っているんだろう」など
    と、いろいろなことを考えています。そうこうしながら、4回生になってしまい、
    就職活動もせずにそのままズルズルと時間が過ぎていきました。親はつい、「ア
    ンタ、いったいどうするつもりなの!」とA男さんを責めてしまいます。以来、A
    男さんは自室にこもり、夜間にひとりで食事をしたりトイレに行ったりする時以
    外は、姿を見せなくなってしまいました。今では、完全に昼夜逆転して、家族と
    会話もしない状態が続いています。状況が変わらないままに時間だけがすぎてい
    くので、家族はつい言わなくてもいいことを言ってしまい、本人は自室にこもっ
    たり物に当たったりしながら、日々を過ごしています。