2007/05/10 (木) 19:09:22 ◆ ▼ ◇ [qwerty]A男さんは、まじめで優しく、やや内気な青年です。小さいときから、両親に反
抗することがなく、育てやすい子どもでした。受験勉強も一生懸命取り組んで、
志望の大学に合格しました。1、2回生の頃はサークル活動やアルバイトをしてい
ましたが、3回生になってからはそれらを辞めてしまい、6月くらいから大学をポ
ツリポツリと休むようになりました。友人はいましたが深い付き合いはしていま
せんでしたし、学業も意欲が沸かないためか、学校に行かずに自室でゴロゴロし
ていることが増えました。昼すぎまで寝ているため、起きて食事をして動き始め
るのは、午後3時くらいからになります。居間でTVやビデオを観たり、自室でゲ
ームをしたり、本を読んだりすることが中心です。そうしながら、「自分はいっ
たい、何をしたいんだろう」「こんな自分を親はどう思っているんだろう」など
と、いろいろなことを考えています。そうこうしながら、4回生になってしまい、
就職活動もせずにそのままズルズルと時間が過ぎていきました。親はつい、「ア
ンタ、いったいどうするつもりなの!」とA男さんを責めてしまいます。以来、A
男さんは自室にこもり、夜間にひとりで食事をしたりトイレに行ったりする時以
外は、姿を見せなくなってしまいました。今では、完全に昼夜逆転して、家族と
会話もしない状態が続いています。状況が変わらないままに時間だけがすぎてい
くので、家族はつい言わなくてもいいことを言ってしまい、本人は自室にこもっ
たり物に当たったりしながら、日々を過ごしています。