富野由悠季は「コンテ千本切りの富野」と異名を取るほど、あらゆる作品で絵コンテを切りまくっていた時期がある。 とにかく業界の誰よりも速くコンテを上げる為、助っ人的に重宝されていたという。後の監督作ではこれが職人芸的な レベルに昇華した姿を見ることができる。しかし宮崎駿監督の『未来少年コナン』の絵コンテを担当した時は、 その絵コンテが使われず、宮崎が自らコンテを切り直した(富野の名前はクレジットされたまま)のだと、 同作品の作画監督である大塚康生が証言している。