ワラタ 重症例(38歳男性): 北海道出身。4年前まで外資系コンピューターメーカーの開発部長。 親とのトラブルで失踪し,日雇いなどで働いていたらしい。 受け答えはできるが軽度の知的障害が疑われる。 2002年10月の路上生活者対策に来所しレントゲンの脱衣時、 多量のコロモジラミが確認。 全身皮膚が黒色,苔癬化しており,いわゆる「浮浪人病」を呈していた。 散髪,入浴を促し、入院も勧めるが行方不明。 1ヵ月後痒みに耐えられなくなり、福祉窓口に来所。栄養失調、貧血を認めたため、 区役所看護婦,医師が説得し、入院となる。白のシャツが褐色化しており、 1万匹以上のコロモジラミが確認された。