2007/06/17 (日) 19:43:46        [qwerty]
無職「リーマンよ、なぜ顔を隠すのだ」
リーマン「無職には月曜が見えないの。かんむりをかぶって、長い衣を着ている・・・」
無職「あれはたなびく霧だ・・・」
月曜「かわいいリーマン、一緒においで。面白い仕事をしよう。取引先にはきれいな
受付嬢がいるし、ゴワゴワしたYシャツを私の母さんがたくさん用意して待っているよ。」
リーマン「無職、無職!きこえないの。月曜がぼくになにかいうよ。」
無職「落ち着きなさい、枯葉が風にざわめいているだけだよ。」
月曜「いい子だ、私と一緒に行こう。君の上司たちがもてなすよ。
お前にノルマを課し、レポートを出せと怒鳴るのだ。」
リーマン「無職、無職!見えないの、あの暗いところにぼくの上司が!」
無職「見えるよ。だが、あれは古いしだれ柳の幹だよ。」
月曜「愛しているよ、坊や。お前の仕事する姿がたまらない。力づくでもつれてゆく!」
リーマン「無職、無職!月曜がぼくをつかまえる!月曜がぼくをひどい目にあわせる!」

無職はぎょっとして、馬を全力で走らせた。あえぐリーマンを両腕に抱え、やっとの
思いで館に着いた・・・腕に抱えられたリーマンはすでに死んでいた。