>  2007/07/08 (日) 18:48:35        [qwerty]
> > 何か楽しい話をしてくださらない?
> 月末になるとゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに
> 必ず横丁の角にある郵便局へ飛びこんでいくのだった
> 仲間はそんな彼を見てみんな 貯金が趣味のしみったれた奴だと
> 飲んだ勢いであざ笑ってもゆうちゃんはにこにこ笑うばかり
> 僕だけが知っているのだ 彼はここへくる前に立った一度だけ
> たった一度だけ悲しい過ちを犯してしまったのだ
> 配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に
> ブレーキが間に合わなかった彼はその日とても疲れてた
> 人殺し あんたを許さないと彼を罵った
> 被害者の奥さんの涙の足元で
> 彼はひたすら大声で泣きながら ただ頭を床にこすり付けるだけだった
> それから彼は人が変わった 何もかも忘れて働いて働いて
> 償いきれるはずもないが せめてもと 毎月あの人に仕送りをしている
> 今日ゆうちゃんが僕の部屋に泣きながら走りこんできた
> しゃくりあげながら彼は一通の手紙を抱きしめていた
> それは事件から数えてようやく七年目にはじめて
> あの奥さんからはじめて彼当てに届いた便り
> ありがとう あなたの優しい気持ちはよく分かりました
> だからどうぞ送金はやめてください あなたの文字を見るたびに
> 主人を思い出して辛いのです あなたの気持ちはわかるけど
> どうかあなたご自身の人生を元に戻してあげて欲しい
> 手紙の中身はどうでもよかったそれよりも 償いきれるはずのないあの人から
> 返事が来たのがありがたくてありがたくて
> ありがたくて ありがたくて ありがたくて
> 神様って思わず僕は叫んでいた 彼は許されたと思っていいのですか
> 来月も郵便局へ 通うはずの 優しい人を許してくれてありがとう
> 人間って悲しいね だってみんな優しい それが傷つけあってかばいあって
> なんだかもらい泣きの涙が とまらなくて
> とまらなくて とまらなくて とまらなくて

馬鹿野郎(;´Д`)

参考:2007/07/08(日)18時45分40秒