> 2007/07/10 (火) 19:57:21 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> > 池田秀一は?(;´Д`)
> ええい(;´Д`)
新宿の書店で行われた池田秀一さんのサイン会に参加してきた。
自伝「シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星」の出版を記念してのイベントだった。
池田秀一さんといえば、シャア・アズナブルであり、
クワトロ・バジーナであり、キャスバル・レム・ダイクンであり、
ギルバート・デュランダル議長である、あの池田秀一さんである。
休日の真昼間から地下道に群がる怪しげな集団。
クリスマス前のカップルに横目で見られるのは辛いので、
僕は集合時間ギリギリになって会場に到着した。
客層はおおむね想像通りといった感じの人達だったが、
若い女性から中年女性の姿も少なからず見受けられ、
池田さんのファン層の広さを改めて実感した。
とりあえず若くて可愛らしい女性は皆、議長経由の池田さんファンで、
彼女たちはこのサイトの読者であると脳内変換することで、
明日からの更新の活力にしていくことにした。
サイン会は池田さんが参加者一人一人に対して、
整理券に書いた名前入りのサインを書いてくれる形式だった。
実物をサイトに載せるときのことを考えて、
ルナマリア名義で入れてもらおうかと思ったが、
残念ながら、書いてもらえるのは本名のみで、
キャラクター名などはダメということだった。
安室玲や吉良大和のように漢字にしてしまえば、
もしかしたらごまかせるのではないかと思ったが、
身分証の提示を求められたら困るので断念した。
知人に見つからないように身を潜めて順番を待つと、
ようやく池田さんの顔を拝見できる位置まで僕の番が近づいてきた。
僕の前の女性はやたらに感動していた様子だった。
何かメッセージを伝え、池田さんも笑顔でそれに応じていた。
次はいよいよ僕の番である。だが何と言葉をかければいいのか。
若手アイドルや新進気鋭の作家ならともかく、
シャアを演じて27年目の大ベテランに対して、
「頑張ってください」と言うのも微妙なところである。
「坊やだからさ」などの名台詞を言ってもらいたいが、
さすがにそこまで無遠慮な頼みをすることはできない。
池田さんの前に立つと、握手をする前にサインをして頂いたので、
僕は「ありがとうございます」とお礼を述べて手を差し出した。
池田さんは笑顔で握手に応じてくれた。
しかし何故か僕に対して一言も言葉を発しなかった。
まさか声優さんと無言で握手するとは思わなかった。
こうして池田さんの声を聞くことなく、サイン会が終了した。
シャアと握手したというより、池田さんと握手したという印象が強いが、
僕たちはニュータイプ同士なので、言葉がなくても会話が成立していた。
シャアの声が聞けなくても、全く寂しくなんかないので大丈夫である。
その後、傷心のまま会場を出て書店に入り、
癒されようと秋山奈々の写真集を眺めていた時だった。
頭の中にニュータイプ共鳴音が鳴り響き、ふと横を見ると、
スタッフに連れられた池田さんが僕の方に向かってきた。
サイン会もまだ途中だというのに、一体どうしたのだろう。
まさか先ほどの「ありがとうございます」の一言だけで、
僕に声優としての素質を見出したのだろうか。
「君を2代目シャアに任命する。後は任せたよ」
日記のネタになりそうだからと参加したサイン会で、
まさか自分の人生を大きく変える事態が訪れるとは。
僕は身を固くして池田さんの言葉を待った。
だが、池田さんはそのまま僕の前を素通りして、
そのまま従業員専用の部屋に入っていった。
おそらくトイレか何かだったと思われる。
池田さんが用を足す時はどんな音がするのか?
みたいなネタを考えたが、あえて書かないことにする。
参考:2007/07/10(火)19時50分26秒