2007/07/23 (月) 01:34:14        [qwerty]
数あるシナリオの中から新作である「いにしえの記憶」を選択する。
新宿の夜景をバックに流れるジャズ。これぞ神宮寺という雰囲気に心躍った。
しかしその神宮寺がオープニングから逮捕されてしまった。これはどういうことか?
警察官に取り囲まれる神宮寺。その様子を物陰から窺う気弱そうな青年。
当面は神宮寺ではなく、この青年を操作することになるようである。
せっかくハードボイろうとしていたのに、とんだ肩透かしである。
しかもこの青年、あろうことかニートである。ゲーム内での現実逃避すらままならぬのか。
加えて、ニートのくせに女の子の幼馴染が家まで面倒を見に来るという贅沢ぶりである。
「神宮寺がギャルゲーになっちまっただ!」と軽くショックを受ける。

「いつまでこうしているつもりなのよ!?」
ニートのためを思ってあえて厳しく言う彼女。
そんな彼女にニートは開き直って言い訳するばかりである。
「ああ、そうだよ。定職にも就かず、毎日ブラブラしてて、本当にどうしようもない男だよ。
でも、いいじゃないか。僕は僕の好きなように生きているだけなんだから!」
全国のニートの魂の叫びをニートが代弁する。僕もDS本体を握る手に力が入った。
「みじめな男ね!」
ニートの主張を彼女が一蹴する。正論を吐かれてぐうの音も出ないニート。
しかし、なぜプレイしている僕まで打ちひしがれなければならないのか。
その後もニートは、彼女がニートのために探してきたバイトをカバンから取り出している隙に
部屋から逃走をするという人間のクズぶりを如何なく発揮していた。
しかも逃走中に自転車でやくざの車に衝突するというおまけつきである。
車の修理代としてやくざに500万請求されるニート。
当然払えるはずもなく、このままコンクリ詰めにされて東京湾に沈むかと思われたが、
「何でもしますから!」と苦し紛れに何もしないニートらしからぬ提案をすると、
「ほぅ…」とやくざは思案顔になって「友人の家にあるものを届けてくれ」と命じた。
「そんな簡単なことでいいんですか!?」と喜ぶニートであるが、
カバンの中身はどう考えても拳銃か麻薬である。
届け先は神宮寺探偵事務所。この時点でオープニング以前の出来事である。
この後、こいつのせいで神宮寺が逮捕されることになるのは明確である。