2007/07/31 (火) 22:35:11 ◆ ▼ ◇ [qwerty]職場で3分間ヌピーチをやることになったので原稿書いてるよ(;´Д`)うぜえ
暑い日になって参りましたので幽霊の話をひとつしたいと思います
3年程前の話になりますが、その時も今位の季節だったと思います。
当時駄目学生を満喫していた時期でありましてその日も午後からの講義に出席するべく、
自分の部屋から大学までいつも通りの道をいつも通り歩いていたわけです。
通学路の途中にジャスコがありまして、その辺りは名古屋市でもありますし、
大学が周囲に何校かあることもあって人通りも多いんですが、
通学途中にジャスコ前の交差点で信号を待っていますと、
道路の向かい側に居たわけです。
年は30~40位のおっさんで、白のポロシャツに白髪交じりの髪の毛で
首から紐でもって何か書かれた厚紙を吊るして、うつむいて立っているわけですね。
宗教の何々とか重病の子供がどうたらとか悪徳政治家が云々とか
胸に看板をぶら下げているのはそういう類が多いんですが、
うつむき加減とはいつもとパターンが違いますし、何やら変わっているなと思って、道路の向こう側を歩く人が白髪の人を気がつくかどうか見ていたんですが
誰も気にしていない。というよりそもそも気がついてすらいなかったようで
誰もが白髪の人の前を通りすぎていくわけです。
そのうち信号が青になりまして、白髪の人の前を横切りながら首からぶらさげた看板の内容を一瞥しますとこんな内容でした。
「私は好意によりお金を借りたにもかかわらず自らの不徳により
返す事ができませんでした云々」
これ噂に聞く多重債務者かーと思いながら授業がありますんで
気にせず通り過ぎて、おっと思って後ろを振り向いてみたんですが、
相変わらず誰も気に留めていないようで、やはりそんなものだろうなと
思いながら大学へ向かったわけです。
続く