2007/08/06 (月) 03:53:59 ◆ ▼ ◇ [qwerty]角川グループホールディングス(角川GHD)は、アニメや映画、ライトノベルからマンガ、
情報雑誌まで様々なエンタテイメントコンテンツを持つ日本有数の企業である。その角川GHDは
過去1年でモバイルやインターネット上でのコンテンツ事業に積極的に関わろうとしている。
先日も動画投稿共有サイトのYouTubeとの連携で注目を浴びたばかりである。
こうした角川グループの動きに対し、日本経済新聞は8月5日の朝刊で、「そこが知りたい
自社コンテンツのネット配信 なぜ積極化?」と題し角川GHDの角川歴彦会長にインタビューを
行っている。
このインタビューでは、同社のネット戦略について様々な興味ある言葉を引き出している。
なかで角川会長の「国内で八万セット売れて喜んでいたアニメDVDの英語版を出したところ
米国だけで6万セットも売れた」(日本経済新聞8月5日)といった発言は、アニメビジネス
関連として興味深い。角川グループが日本で8万セット売ったとするアニメ作品は、その
数から考えて、国内で各巻8万セットを販売したとされる『涼宮ハルヒの憂鬱』と考えられる。
『涼宮ハルヒの憂鬱』の第1巻は、米国では通常版29.98ドルとリミテッドエディション
64.98ドルの2種類でこの5月に発売された。人気作品のDVD発売として、米国内で大きな
話題を呼んでいた。これまで米国のメディアでもDVDの売上は好調だったと伝えられていたが、
こうした具体的な数字が言及されたのは初めてである。また、米国のみの6万セットの販売は、
米国のテレビで放映されていないシリーズ作品のDVDではメガヒットである。米国での
ハルヒブームは、日本で感じていた以上に大きなものだったと言えそうだ。