1.5 劣等感 (中略) 1.5.1 解消の手段 これらでは、劣等感を抱く事が、自我にとっては好ましい状況では無いため、 往々にして何等かの方法で解決しようとする欲求を生む。 解決の手段としては、以下のような行動が見られる。 (中略) ■陰的な反応 ・優位性を持っている相手を貶すことで自分を慰める ・自分より下位にあると考える相手を貶めて自分を慰める ・抑圧して意識しないようにしてしまう ・自棄を起こして逃避する ・暴力を行使する ・アルコール飲料に依存する ・薬物に依存する ・架空の理想化された自己像を構築して、これに満足する 陰的な反応に傾斜するケースは、道義的に見ても状況として好ましいものではない。 いずれにしろ、感情を現実へ適応させる機能に欠ける嫌いがあり、 後々社会生活を営む上での諸問題が発生する場合が多い。