ようやくの思いで頭をおこし顔の上にずっしりとかぶさっていた土をなんとか振り落として一息ついた 首の周りに腕がある。ぬくもりのある生命のある腕だったから一瞬暗闇の中を戦友が入ってきて私にしがみついているのかと思った しかしごくおそるおそるその腕に触れてみると薬指と小指が治癒しかけた男の腕だった そしてさらに触っていくとねばねばしたものを感じ腕はそこで終わっていた