被告人は同日午後6時45分ごろ、魚を見たがる彩香ちゃんに対し、 「それなら橋の上に乗れば。乗らないんなら帰るよ」ときつい口調で欄干に上るよう命じた。 そして、被告人は、「お母さん、手を離さないでね」と何度も繰り返し懇願し、 おびえながら被告人の命令に従おうとする彩香ちゃんの尻を両手で支えて持ち上げて 彩香ちゃんを欄干上に乗せ、その両足を欄干の外側に出した形で座らせた。 そして、被告人は恐ろしさの余りに「お母さん、怖い」と言いながら、 上半身を左後方にひねって被告人にしがみつこうとした彩香ちゃんの左肩付近を 殺意をもって左手で力いっぱい押して、彩香ちゃんを欄干上から川の中に突き落とした。 彩香ちゃんは、「お母さん」と叫び声を上げながら真っ逆さまに落下し、 川底に頭部を強く打ちつけた上、そのまま下流に流されていく中で、溺水により窒息死した。 http://www.sankei.co.jp/shakai/jiken/070912/jkn070912020.htm