2007/09/27 (木) 02:11:24        [qwerty]
陽は断崖の上に昇り
憂いは陸橋の下を低く歩めり
無限に遠き空の彼方
続ける鉄路の柵の筵に
ひとつの淋しき影はただ
嗚呼、汝漂泊者
過去より来たりて未来を啜り
久遠の郷愁を追いゆく者
如何なればそうじとして
時計の如くに憂い歩むぞ
石持て蛇を殺す如く
ひとつの輪廻を断絶して
意志無き寂寥をふみきれかし
嗚呼、悪魔よりも孤独にして
汝は氷霜の冬に耐えたるかな
かつて何者をも信ずることなく
汝の信ずるところに憤怒を知れり
かつて欲情の否定を知らず
汝の欲情するものを弾劾せり
如何なればまた憂い疲れて
優しく抱かれキスする者の家に帰らん
かつて何者をも汝は愛せず
何者もまたかつて汝を愛せざるべし
嗚呼、汝寂寥の人
哀しき落日の坂を昇りて
意志無き断崖を彷徨い行けど
何処に家郷は在らざるべし
汝の家郷は在らざるべし