>  2007/11/04 (日) 02:13:56        [qwerty]
> おれは見知らぬ街にたどり着いた。路銀がなくなって仕方なくバスから降りたはいいが、
> 大道芸で金を稼ぐには少し寂しくないか?まあ海と山に囲まれたへんぴな場所ではあるけれども、
> 景色がいいことだけが救いか。旅芸人に転生するのは初めてだが、これでどーやって出会いが
> 生まれるのだろう?
> 普通は高校生だよなあ..........などとぶつぶつ云っている暇などない。金を稼がねば
> 死ぬばかりである。おいおいおいなんなんだよアニキ。右も左も判らない所で金を稼ぐ?
> 無理だ無理なんだよブラザー、芸はあれども客がいねえじゃねえか。通り過ぎるのは
> 一番むかつく世代のガキ、つまり夢も希望も愛も血も涙もない何も考えていない小学生
> すなわちくそガキ様のみ。
>  ...............くっ、屈辱だが金のためだ。昔散々金で苦労してるからな..........
> もう車に押し込まれて人気のない自然公園の駐車場で×××万の借用書にサインをするのは
> こりごりだ。なんの話だ>おれ
>  なるべくガキと目が合わないように芸を披露する。ほーら、人形が歩いちゃうぞ?
> 人形が踊っちゃうぞ?楽しいだろ~。実は母さんが仕込んでくれた世界に二つとない芸でな、
> これにはタネも仕掛けもないんだぞ~?ほ~れ、見れ~驚け~金払え~。

ガスッ

 人形が飛んでいった。
 何食わぬ顔のくそガキ様くんちゃんが軽やかに走り抜けながら天高く人形をキックしていった。
しょ、商売道具が…し、死ぬ 、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬむむむむむむぐぐぐぐぐぐぐぐぐく、
あ、ダメだ…

「これで遊べますね」

 そうか。まさか選択肢一つ選ばずにいきなり主人公が餓死してしまう筈がない。
そうかこれは運命的必然というやつだ。ご都合主義とも云えるがそんな事を云ってしまうと
世のギャルゲーの95%は破綻してしまうので敢えて考えなかったことにしておこう。

そして場面 転換して心優しき女子高生がお昼に食べきれなかったサンドイッチと
スポーツドリンクの残りかなんかでおれを助けてくれるに違いないそうだそうだったのかと自分を納得させる.....................目を開けると、そこは漁協だった。

 見知らぬおばちゃんが作ったばかでかいおにぎりを携え、近くの堤防でそれを食った。
うーむ。まさかおばちゃんとの間に運命的必然のラヴストーリーがこれから展開するとは
とても思えないが、ひょっとしたら裏モードが存在して何かフラグを立てるとおばちゃん編が始まるのだろうか
始まってほしくないなあてゆーか何だよおばちゃん編って。

酒だー!!酒持って来い!!もう無いよ!!酒なんて!!何だとゴルラァ!!無いなら買ってこい!!
あっ、アンタが飲み過ぎてもうウチにはお金なんて一銭も......ええい金がないなら何か売って作れ!!

あ、アンタそれはお義母さんが生前大事にしていた角ボタン式ファミリーコンピュータじゃないの!!
うるせえ!!今なら台湾版海賊ソフト「ストリートブラスター・テン」も付けてプレミアなんじゃい、
ボゲッ!!ああッ、アンタ、それだけはそれだけは

..........おれの登場する余地がない。 

参考:2007/11/04(日)02時11分38秒