2005/06/11 (土) 19:31:03 ◆ ▼ ◇ [qwerty]水島涼子にきく
中沢佳子 *永島孝嗣 原卓也
水島涼子(みずしま りょうこ)
AV女優。昭和五十年山形県生まれ。十八のとき短大に通うため上京。一
年前にAVにスカウトされこの業界にはいる。
この取材は新宿の撮影事務所で行われた。ワンルームマンションの一室
で何となくあやしい雰囲気が漂っている。水島さんはまだ来ておらず、監督さ
んやスタッフの方たちとしばらく話をしていると突然、底抜けに明るい声が飛
び込んで来た。
「はあーーい。山形とシアトル寒いんです」
彼女は今、シアトルから帰ってきたところなのである。シアトルに留学
しようと、その下見に、三ヶ月ばかりいってきたところだという。
そもそも水島さんがAV女優になったのも、留学資金かせぎが目的だった。
「昔、父が八年くらい、むこうでぼうっとしてたらしいんですよ。中学中退し
て。そういうはなしをきかされてて、小さいころから自分もむこうに行きたい
なって」
「はじめスチュワーデスになりたいって思った。それで山形の高校を卒業し
て、上京して 短大に入ると、そこはインターナショナルスクールのようなと
ころで。そうしてアメリカの勉強とかしていくうちに、あれアメリカって自分
に合うな、生活スタイルが合うなって思って、これは行ってみなきゃと思うよ
うになった」
留学したいとは思ったが、先立つものはお金である。
「そこらへんのどこにでもある、安い時給の仕事では無理だって思いながらも
お金をためようと思って、アルバイトいっぱいしたんですよ。ビラくばりとか、ウエイトレスとか、十個以上の仕事をかけもったんです」
しかし、お金はたまらなかった。やはり留学なんかはとても無理だと絶望す
る。
そんなとき、たまたまAV女優のスカウトをうけた。
「はじめはいやでしたよ。罪悪感で泣くこともありました。好きでもない人と
か、はじめてあった人とかとHしちゃう。お金のためにそんなことするのは売
春行為だとか思ったし、前に弟の持っていたビデオなんか見て、きたならしい
イメージだったし、絶対、縁のない世界だとおもってました」