> 2007/11/15 (木) 03:37:30 ◆ ▼ ◇ [qwerty]> > トラップの訓練課程自体がないからな(;´Д`)ありえないな
> 今日の深夜に上官直々にアナル開発される栄誉を受けたんだけど怖くなって逃げちゃったんだな
もうどれくらい歩いただろう、男は疲れを感じていた。だが、あともう少し歩けば、
官舎に戻って風呂と飯にありつける、そう自分を励ましながら、その隊員は連隊の
最後尾を歩いていた。やがて辺りが霧に包まれてきた。11月の秋の風が、行軍と
重装備で熱気を帯びた体を、そっと優しく包みこむように冷やして、心地よくすら感じられる。
一瞬、前を歩く隊員を見失ったような気がしたが、それは疲れのせいに違いない、そう
決め込んで歩みを進めた。その時だった。突然、前方から絶叫が聞こえてきた。
「敵襲!敵襲!」
やれやれ、今度の行軍は嫌にリアルだな、そう思いながら前方を見ていると、突然
引きずり倒され、藪の中に引きずりこまれた。「馬鹿、何ボーっと立っているんだ、
死にたいのか!」 そう言われながら、頭を押えこまれる。
「これだから新入りは嫌なんだよ」
何がなんだかわからずにいたが、ヘリの爆音が聞こえてくる。それは自分達のいた場所から
連隊の前方に向かって、ダウンウオッシュを叩きつけながら、移動して行った。
男は軍事雑誌のグラビアで、そのヘリのを見たことがあった。AH-64アパッチ攻撃ヘリ。
演習にあんなものまで参加していたのか、そう男が嘆息を吐いた時だった。
M230・30mm自動式機関砲が、轟音を放つ。
「畜生、かなり殺られたな」
「なんだか、随分リアルだな。バトラー付けている奴もいるのか」
「バトラー?お前、何を言っているんだ?たった今、目の前で仲間が殺されているのに!」
男には意味が理解できなかった。殺されている?何を言ってるんだこいつは。
これは只の演習じゃないか、あのヘリの機関砲だって、どうせ空包だろう。
そう思い、男は笑い飛ばそうとしたが、相手の真剣な表情に息を呑んだ。
「どうした新兵。ショック症状か、しっかりしろ!俺達は米帝国軍と戦闘中なんだぞ」
参考:2007/11/15(木)03時00分46秒