まず、業界を支えるオタクという存在についてお話しますね。僕はオタクとい う言葉を、収入の10%以上をある趣味に費やしている人、と定義した上で、彼 らを20万人の“濃いオタク”と100万人の“薄いオタク”の二つに分けて考えて います。“薄いオタク”は有名になってきた作品を享受し消費するだけの層で すが、“濃いオタク”は、自分たちでコアな作品を掘り起こし、それを発信し ていく力を持っている。従って、“濃いオタク”を取り込むことができるかど うかが、この業界での勝敗を決めるポイントだと考えています。