2007/11/25 (日) 23:56:51 ◆ ▼ ◇ [qwerty]ヴァイス
「兵をひけッ、デニム! オレたちが戦って何の意味がある?
オレの敵はおまえじゃない。おまえを背後から操っている公爵が本当の敵なんだッ!
やつが目指しているのはウォルスタ人の解放なんかじゃない。自分の王国の建設だ。
そのためなら同胞を犠牲にすることさえいとわない。
そもそも民族の対立だってあいつが仕組んだモノなんだ。
そうさ、オレたちの敵は民の意志を無視し、民を道具として使おうとするヤツラなんだッ。
デニム
「ヴァイス、おまえの言っていることはただのきれいごとさ。
言うだけなら、誰だって言える。
でも、本当に大事なことは言葉よりも行動だ。
現実から逃げたおまえに何がわかる!
ヴァイス
「オレが逃げただと? ばかなッ! 逃げたのはおまえさッ!
努力することをせずに、現実に妥協してしまったのはデニム、おまえだぞ。
たとえそれが無駄とわかっていても人は前進することをやめてはならない。
本当の変革とはそういうもんだ。
なのに、お前は放棄してしまった。
大切な夢や理想を、目先の利益のために棄ててしまったんだッ!
デニム
「それは違うッ! 僕は理想を棄ててなんかいないぞ!
一足飛びに理想を実現できるものかッ。
現実は少しずつしか変わらないんだ。
できることからやるしかないだろ!
なのにヴァイス、きみは現実を無視し、急速な変化を押しつけようとしている。
それは民が望んだものか?
きみのやり方は間違っている。あせるなッ、時を待てッ!
少しずつ変えていけばいいんだッ!