> > クラスのために学級文庫を作りましょうって提案した女子がいてさ
> > その女の子は必死になって自分が持ってるいろんな本をクラスに提供してたんだ
> > ある日ガキ大将みたいなやつが、どう考えても価値のない、捨てる代わりに持ってきただろ
> > って本をいっぱい寄付してさ、俺はこれだけ寄付したんだから明日から俺の給食は
> > いつも大盛りにしろって言い出したんだ
> > でも僕はそんな彼よりも最初に提案した女の子の方がとても美しいと思ったんだ
> まあ言いたいことはわかるが日本の馬鹿外交の典型的な考え方だね
> そんな理屈は外国では通用しない
> そういうのは日本国内の農村の隣組ﾚﾍﾞﾙでやってなさいよってことかね

「この話で重要なのはさ」とその時Ｋは言ったのだが、
「この話で重要なのは、これがテストじゃなくて学級文庫だってことなんだよ。
テストで1番をとった人にAを与えるというのはわかる。学費免除や奨学金を
与えるというのもわかる。だが学級文庫でそれをやるべきだと君は思うかい？」
「いや、思わない。それを認めてしまえば、最終的には万引きもいいし恐喝もいい、
強いやつが勝つ、利益を得たものが正しいって考え方になるからね。つまり帝国主義の再来だ」
僕はそう答えた。

参考：2007/12/10(月)01時57分10秒