2007/12/16 (日) 21:51:03        [qwerty]
 先日、バイトの娘さんが後ろでスリップを整理しているわたしのところに
やってきて、突然「『ビリオンキス』ってコミックありますか?」と
聞いてまいりました。
「ビリオンキス? 何それ、パラダイスキスとかじゃなくて?」
 と聞いたこともないような名前に、わたしが眉間にしわを寄せながら応えを
返すと、
「いや、『ミリオンキス』かもしれないんですけど、5月1日に発売する筈だって
お客さんが言ってきたんですよ」とのこと。

(…5月1日発売ったら、ジャンプコミックかヤンマガぐらいだよなぁ、
ビリオンキスだかミリオンキスなんてタイトルあったか?)
 とかぶつくさ呟きながらラインナップを見ていたところ、ある1つの
タイトルが浮かび上がってまいりました。

『りりむキッス』

 …まさかこれのことかと思い、お客に問いただそうとレジに出てみたところが、
そこにいたのは小学5・6年生とおぼしき、恥かしそうにもじもじとしている
僕ちゃん。野球帽が目に眩しゅう御座いました。
「…『りりむキッス』のことですか?」

「………(蚊の鳴くような声で)そうです……」

 要するに勇気を出して聞いてみたはいいものの、店員にタイトルをはっきりと
言うのは恥かしく、もごもごと言ったところが『りりむキッス』が
『ビリオンキス』に…と聞こえてしまったいうことであったようで。
 それこれ何日に発売です、ということであっさり問題は解決いたしました。

 しかしボク、『りりむキッス』は恥かしかったのですか…。
 きっとドキドキしながらジャンプを読んでいたのだろうなぁと思うと、
ちょっと微笑ましいなと思ってしまいましたよ。
 健やかに育ってくださりませ。